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詩四編

空の夢

ゆらゆらと空をただよっている
くもは やわらかいおふとんのよう
ふれようと手をのばすけど
やっぱりさわれない な〜んだ

風にゆれて ゆらゆら
落ち葉のように ひらりひらり
まわりを飛びかう鳥たちと一緒に
おどるように およぐように

鳥たちはみんないっちゃった
高い高い壁の向こうに
待ってよ わたしも連れていって

でも壁は言うんだ まだその時じゃないって
でも わたしの羽はとても強いんだって
近いうちに きっと飛べるんだ
いつか必ず空を飛ぶんだ

(解説)
クウの夢を想像した詩です。
この詩ではクウは夢の中で、かすかに自分のさだめを知ったという仮定でつくりました。
なんとなく、クウは巣立ちのときが来る前にも、ある程度の予期はしていたのだろうと思います。

さだめ

どうして迷っているの
はやくこっちにおいで
わたしの背を 追いかけて

ごめんね 別れも言えず
悲しみにくれさせて
でもおねがい うつむかないで
あなたの羽は きれいな灰羽なのだから

わたしたちは鳥
いつか巣立つさだめ
それはかなしいことではない
うれしいことのはず

でもそれを知らずに
いつまでも 街の巣の中にとどまって
飛び立てない鳥がいる

あ、でも今一羽が飛び立った
そうか 罪の輪をほどいたんだね

みんなもはやくおいでよ

(解説)
はじめは悲しみにくれるラッカへあてた歌。
最後は・・・・・・おわかりですよね。
クウが皆の手本となるも、そのことを悲しく思う者たちに対して感じるもどかしさなんかを、
彼女は奥に秘めているのだと考えつくりました。

眠眠眠

深い深いまどろみのなか
ここはとても心地よい
いつまでも浸っていたい

夢の中のわたしがいる
夢の中でも眠っている
すやすやと いつまでも

ほら つぶやいた かわいい寝言
眠いよ〜 だって ふふ

ああ そっか
わたしは眠っているんだ

眠ると夢を見ちゃう
じゃあ夢の中でも眠ったら?

そんなことどうだっていいじゃない

あぁ また眠くなってきちゃった
おやすみ

(解説)
ネムの夢を想像して書きました。
ネムが夢を見たのはまだ幼い頃だからこんなかんじでいいですよね。
眠るのが大好きな様を描きました。

眠りの中の物語

眠るのも好き 本を読むのも大好き
眠ると夢を見るでしょう
でも 本を読むときも夢を見ているのよ

眠るときに見るのなら
本を読むときは見せられているのね

夢を見ると わたしったら夢の中でも寝ている
もったいないなぁ
夢の中でも本を読めば
もっとすてきな夢を 見られるでしょうに

でも それもわたしらしいのね
だってほら また眠くなってきたから

あ でも夢の先のその向こう
どこかで見た光景
思い出した
あのとき読んだ物語の世界

やっぱりもっと本も読まなきゃ
そうすればもっと夢の中で
物語の世界が広がるはずだから

(解説)
夢の中でも眠る才能を得たという仮定でつくったネムの詩。
ただ司書ですから、もちろん本を読むのも好きでしょう。
眠ると見る夢、本を読むと見せられる夢。
そんな二つの夢がすきなんだろうなと勝手に想像してつくりました。

作者 樹 さん
作者ホームページ 夢と現の狭間図書館


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